お知らせ

1月 巻頭言「キリストとともに」

毎日のみことば1月号巻頭言
「キリストとともに」主任牧師 池田恵賜

あけましておめでとうございます。
2023年になりました。今年、教会に与えられたみことばは、イザヤ61章1節です。
 
【神】である主の霊がわたしの上にある。貧しい人に良い知らせを伝えるため、心の傷ついた者を癒やすため、【主】はわたしに油を注ぎ、わたしを遣わされた。
 
ここに出てくる、貧しい人に良い知らせを伝え、心の傷ついた者を癒すために主によって油注がれ遣わされた「わたし」とは誰のことでしょう。
これはイザヤ書の後半、40章からの中心主題ともなっている「主のしもべ」のことです。
イザヤ書で「ヤハウェ」なる神に次いで重要な存在として語られているのが、この「主のしもべ」です。
 
イザヤは「主のしもべ」について、その性質(42:1-25)、召し(49:1-6)、働き(50:4-9)、苦難の定め(52:13-53:12)を預言しています。
イザヤ書40章からは、39章までの背信の民への裁きの宣告と変わって、神の民の解放と回復が「新しい出エジプト」として描かれています。これは(イザヤが預言したとき、まだユダ王国は滅びてもいませんでしたが)、直接的にはバビロン捕囚からの解放の預言です。しかし、それだけにとどまらず根源的な罪の刑罰からの救いと解放のメッセージが含まれているのです。
この救いと解放を与える存在が「主のしもべ」であり、それはイエス・キリストのことです。
 
また「しもべ」というのは、主人に従う存在です。イザヤ書に記されている「主のしもべ」とは、神であるヤハウェに仕える者で、その意思に完全に従う存在として描かれています。
イエス様は、ヨハネ6章38節で、「わたしが天から下って来たのは、自分の思いを行うためではなく、わたしを遣わされた方のみこころを行うためです」と言われました。
イエス様こそ、この地上で神のみこころを100%行なった唯一の「主のしもべ」なのです。
 
神様は、イエス・キリストに油を注ぎ、貧しい人に良い知らせを伝え、心傷ついた者を癒すために遣わされたのです。
 
そして、イエス様が神のみこころを成し遂げ、天に戻られた今、私たちは聖霊の油注ぎを受けて、「主のしもべ」としての使命を与えられ、遣わされているのです。以下の二つのみことばを心に留めましょう。
 
あなたがたには聖なる方からの注ぎの油があるので、みな真理を知っています。
第一ヨハネ2:20
 
イエスは再び彼らに言われた。「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。」こう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。」 ヨハネ20:21-22
 
私たち一人ひとりは、聖霊を受けて人々に神の愛と赦しと解放をもたらす器として、イエス様によって遣わされているのです。今年、このみことばに立って、あなたの周りの人々が救われ、祝福が広げられていくように祈りつつ、キリストとともに歩んでいきましょう。

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