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5月 巻頭言「アズベリーのリバイバルに思う」

毎日のみことば5月号巻頭言
主任牧師 池田恵賜

この原稿を執筆する少し前に、アメリカ、ケンタッキー州のアズベリー大学でリバイバルが起きているというニュースが流れてきました。

2023年2月8日、毎週水曜日に行われる大学のチャペルが終わろうとしているとき、聖歌隊の最後の合唱が始まると、その場に「何か」が起きたというのです。そこにいた学生や職員たちは、その場を離れ難い感覚になり、讃美が続けられました。そして、その中で証しをする人たち、罪の悔い改めをする人たちなどが次々起こされ、礼拝が継続されたのです。
この礼拝は終わることなく夜中も続き、翌日も、そのまた翌日も続けられたのです。やがてアズベリー大学のチャペルで「何かが起きている」というニュースを聞きつけた近隣の人々も集い始め、礼拝は実に2月23日まで2週間にわたって止むことなく続けられたのです。

大学側は2月23日の全米の「大学のための祈祷日」をもって、通常の礼拝、通常の授業に戻すと発表しました。この「大学のための祈祷日」というのは、毎年2月の最終木曜日に持たれていて、1823年アメリカでの大リバイバルをきっかけに「大学のために祈る日」として制定されました。2023年2月23日は、ちょうどそのときから200年に当たります。

これまでアメリカは4度の大きなリバイバルを経験していると言われます。1回目は1730-50年に起きた「第1次大覚醒」、2回目は1800-30年に起きた「第2次大覚醒」、3回目は1880-1900年の「第3次大覚醒」、4回目は1960-70年の「第4次大覚醒」です。

これらのリバイバルをきっかけにアメリカでは、アメリカ聖書協会や日曜学校同盟、アメリカンボードなど超教派の宣教団体、数々の神学校、教団教派、クリスチャン雑誌やキリスト教系のテレビ番組などが生まれ、キリスト教界の働きを力強く後押ししてきました。今回のアズベリーのリバイバルがどのような実を結んでいくのか期待しています。

アズベリーに起きたリバイバルの火は、いま各地に飛び火しているというニュースも聞きます。「10×10」の実現を前に、日本にもリバイバルがやってくることを期待させるニュースです。私たちもリバイバルのために祈り備えたいと思います。

今回のリバイバルは、SNSなど通信技術の発達により、リアルタイムで全世界に流されたことも特徴的でした。讃美と祈りが止まない様子や、人々が主の臨在に触れられている様子を見ることができました。
私はこの光景を見ながら、本郷台でリバイバルが起きたときのことを考えていました。

ある日の集会に主の霊が注がれ、讃美と祈りが止まなくなります。その場に「何か」が起きているのです。クリスチャンたちは吸い寄せられるようにして集まって来て、悔い改めや和解、癒しがなされます。
やがて、「何かが起きている」と聞きつけ、興味半分でやって来るような人も出てくるでしょう。しかし、どのような理由であれ、その場に集った人たちの中には、主の臨在に触れられ涙する人たち、自分の罪が示される人たちが起こされるはずです。
そのときに彼らに話しかけ、みことばを語り、悔い改めに導く人が必要とされます。そのような導き手を育てていかなければいけません。また継続的なフォローのために牧会ファミリーを紹介し、所属してもらうのが良いでしょう。今の何倍もの牧者が育てられていく必要があります。リバイバルはすぐそこまでやってきています。そのときを思い描いて今から祈り、備えていきましょう。

「……わたしはあなたがたのところに助け主を遣わします。」 ヨハネ16:7d

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